ライバルの言葉に耳を傾ける

 

ライバルの言葉に耳を傾ける
「三菱の社員は、三菱のために働いているのではない」・・・・・。
住友グループの重鎮として長く勤めあげた住友銀行元専務が語る。
人生の指針となった三菱の人事担当の一言
 私と三菱との最初の出会いは、入社試験でした。私の頃の就職活動は4年生の10月1日が一斉解禁日で、当時は、最初に内定をもらった会社に行くべしという紳士協定がありました。
 私は10月1日に、三菱銀行と住友銀行を受けることにしました。住友銀行からは、朝8時半に来社するように指定されました。三菱銀行からは「住友さんが終わってからでいいですよ」と言われたので、11時に約束をしました。
 当日、住友銀行の面接が終わると、人事担当者から「君、内定だ」言われました。そして「三菱銀行へ行くのはやめて、今ここで断りの電話をしてくれ」と言うのです。仕方なく電話をしました。どんなに怒られるかと思ったのですが、三菱の若い人事担当者は、私にこう言いました。
「内定おめでとうございます。これから同じ金融界で働くことになりますね。いずれ、お会いするご縁があるかもしれません。よろしくお願いします」
 私はその瞬間、「ああ、しまった。三菱を最初に受ければよかった」思いました。それ程立派な対応でした。
 三菱の人は、三菱のために働いているのではない。三菱銀行の社員は、銀行界全体のために働いているのだと思いました。日本経済を背負って立っている実績も、自負もあるのです。(花村邦昭。はなむらくにあき 1933年生まれ、住友銀行専務取締役を経て、日本総合研究所社長に就任、など、17年より大妻学院顧問)
下記より一部抜粋
[参考文献]小宮山宏 三菱総合研究所理事長、第28代東京大学総長 『プレジデント』 2021.3.19号
私が5年余り三菱商事倫敦支店でお世話になり多くを学ばせてもらいました。現在の仕事にも大いに役立っています。
写真は「三菱飼料館」、当時の所長は倫敦でお世話になったのは川口俊彦さん。元確か商事の取締役だったと思います。

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