塩に感謝!

 

塩が高血圧の原因という誤解

何千年という人類の歴史の中で塩が悪くいわれたのは戦後40~50年だけである。
 塩は、「ある実験」「ある統計」「ある調査」により高血圧の元と戦後になって発表されて以来、塩=高血圧の原因=悪い物質とされ、燎原(りょうげん)の火のごとく全世界に広まったのでした。人類はなんのお疑いもなく単純に塩こそ高血圧の元であると。
戦後まで人類は長いこと塩を大切に思い、塩の有難さ、塩の恩恵を至る所で歴史の中に記し、残してきたのです。そのいくつかを報告します。
・大昔の古代の人々は、塩のあるところに群れをなして村を作った。
・海から遠い地域に住む人は塩を貴重品として扱った。
・ローマ時代の兵士の給料は何と塩であった。
・六世紀頃の砂漠の商人にとって、塩は金と同じほどの価値があった。
・ルイ十六世の頃、塩の税が高くなりそれが不満となってフランス革命の引き金となった。
・1930年頃の印度では英国が塩にあまりの税をかけたのでマハマト・ガンジーは自分たちの手で塩を作ろうといって遠い海岸まで塩の行進をした。
・中国・前漢書「食貨志(しょっかし)」には、「夫レ塩ハ食肴 ( しょうこう )之将ニ酒ハ百薬之長ナリ」と記されている。この意味は山海の珍味がいくら沢山並んでいても一番最高の食べ物は数々のご馳走ではなく、塩こそ最高のまさに対象と呼ばれるものである。酒も同様、百楽の長であるという意味。
・敵に塩を送る。
・忠臣蔵の大元の原因は塩だった。
・マタイ伝による福音書より、『あなた方は「地の塩」である。もし塩の効き目がなくなったら何によってその味が取り戻されようか。もはや何の役にも立たずただ外に捨てられて人々に踏みつけられるだけ。あなた方は世の光である。』
・マルコ福音書、『塩は良いものである。しかしもし塩の味がぬけたら何によってその味が取り戻されようか。あなた自身の内に塩をもちなさい。そして互いに和らぎなさい。』
・米南北戦争終結の最大の原因は塩であった。

塩はこの様にとても大切のものです。ただし精製塩ではなくミネラルたっぷりの天然塩である。
[参考文献]『新・食物養生法』鶴見隆史 2003 第三書館
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