癌の原因 第1回

 

=癌の原因 第1回=
 癌の原因として知られているのは、遺伝的素因、ウイルスや細菌、紫外線、放射線、一部の食品や食品添加物などである。疫学者(病気や健康状態について広い地域や多数の集団を対象として、その原因や発生状態を統計学的に明らかにする学問の研究者)英国のリチャード・ドール卿によると、癌の原因の約3割が喫煙、4~5割は食品やそれに準ずるもの(添加物など)である。

癌を起こす主な4つの原因
1. 塩分のとりすぎ
例えば1953年には、秋田県民の塩分摂取量は1日平均22グラムでした。全国平均では16グラムで、現在の10グラムに比べると、日本全体で塩分が過剰な時代でしたが、なかでも秋田県は摂取量が多かったのです。県民運動にまで発展して30年間続き、秋田県の塩分摂取量は1日平均12~13グラムまで減りました。するとそれに伴って、脳卒中の発症は、全国平均よりわずかに多いくらいになり、秋田県民の数値だけを見ると、およそ半分にまで減らすことができました。胃癌の発症が3分の1になったのです。
同様に韓国ソウルでも冷蔵庫の普及で塩蔵品の摂取が減って胃癌がほぼ半分になった。
2. クエン酸回路の障害
3. 過剰な活性酸素(増えすぎると体に害を及ぼす非常に不安定な酵素の一種)の発生
私達は口からとった食品を、体内で燃やすことでエネルギーを得て生きています。「燃やす」と言っても大きな熱は生じさせずに、効率よくエネルギーが得られる「酸化」という燃やし方をしているのです。いわば、その「燃やしカス」としてできるのが活性酸素です。活性酸素は周囲の細胞や物質を酸化させ、傷つける強い力を持っています。そのため体内に活性酸素が多くなると、癌をはじめとする生活習慣病の危険が増したり、老化が進んだりするのです。とくに、活性酸素によって遺伝子が傷つくと、発癌の大きな要因になります。
4. 動物性たんぱく質・脂肪のとりすぎ
動物性脂肪の摂り過ぎによって、悪玉といわれる「LDL(低比重リポ蛋白)コレストロール」が増える。マクロファージ(免疫細胞)は、体は活性酸素によって酸化したLDLを有害な異物と認識して異物や病原体を、「貪食作用」という仕組みで取り込み処理します。
 私達の体内では絶えず癌細胞の芽ができていますがマクロファージはNK細胞などと共に癌の芽をいち早く摘む役割を担っています。
 とくに乳癌や前立腺癌は脂肪をとる人ほど発症しやすいことが知られている。
一部抜粋書き換え加筆
[参考文献]『今あるガンが消えていく食事』済陽嵩穂 2009 株式会社マキノ出版
※<作成者の意見>
胃癌の原因は塩の摂取量が多いとの指摘です、何事も程々です。日本で胃癌が増え始めたのはちょうどミネラル豊富な天然塩からミネラルが零に近いナトリウム99.9パーセントの塩に取って代わったこと、このことがとても大きい原因の一つであることは間違いないと思います。

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